返回首页
                              当前位置: 首页 »日语阅读 » 日本名家名篇 » 作品合集 » 正文

                              日本史の叛逆者133

                              时间: 2019-05-24    进入日语论坛
                              核心提示: 落馬して以来、鎌足は寝た切りの生活になり、体力が徐々に衰えていった。 秋になると、もはや誰の目にも判るような死相が浮か
                              (单词翻译:双击或拖选)
                               落馬して以来、鎌足は寝た切りの生活になり、体力が徐々に衰えていった。
                               秋になると、もはや誰の目にも判るような死相が浮かんで見えた。
                               大海人は足繁く見舞いに行き、何度も元気付けたが、鎌足は体力のみならず気力も衰え果てたようだった。
                              「この国の未来は、皇子《みこ》様の双肩にかかっておりまする。何卒、よろしくお願い申し上げます」
                               鎌足は、半身を起こすこともならず、枕に頭をつけたまま言った。
                              「何を申すか、気の弱いことを」
                               大海人は励ました。
                              「いえ、このようなざまでは、もはや国のお役には立ちますまい」
                              「——」
                              「何卒、何卒、お願い申し上げます」
                              「だが、この国には帝がおわす」
                              「帝は頼りになりませぬ」
                               鎌足は、はっきりと言った。
                               大海人は思わず、あたりを見回した。
                              「滅多なことを言うものではない」
                              「いえ、死に行く者には、もう怖いものはありませぬ」
                               淡々とした口調で鎌足は、
                              「もう、お会い出来ぬかもしれませぬ。このことは、わたくしの遺言としてお聞き下され」
                               大海人は慰めの言葉を失った。
                               鎌足は遠くを見るような目をして、
                              「思えば、いろいろなことがございました」
                              「そうだな」
                              「大極殿で、蘇我入鹿めを討ち取った時は、御活躍でございました」
                               大海人は笑って、
                              「そなたもな」
                              「いえ、わたくしは——」
                              「隙あらば、蘇我に味方して、われらを討ち取ることも考えていたであろう」
                              「——」
                              「どうした、この際、本音を言ってしまえ」
                              「かないませぬな」
                               鎌足は弱々しく笑った。
                              「やはり、そうか」
                              「お許し下さいますか」
                              「許すも許さないもない。そなたの功績は比類がない」
                              「おそれ入ります」
                              「——では、わしは帰るぞ」
                              「お体には、ぜひともお気を付け下さい」
                              「それは、こちらの言うことだ」
                               大海人は目頭が熱くなった。
                               帝が見舞いに来たのは、病いがますます篤くなり、危篤状態に入ってからだった。
                              「汝の功績は、類いない。よって、大織冠《たいしよくかん》と藤原の姓を授ける」
                               帝はいきなり言った。
                              「かたじけのうございます」
                               鎌足はか細い声で言った。
                              「どうじゃ、満足であろう」
                               帝は得意そうに鼻をうごめかした。
                              (相変らずの御方じゃ)
                               鎌足は、あらためて帝の人物に失望した。
                               人の心というものが、全然わかっていない。確かに褒美もうれしいことだが、今の鎌足にとって本当に欲しいのは、この国の安定である。
                               帝が、広い視野と偏りのない心で、この国の将来を見据えることだ。それさえしっかりしてくれるなら、鎌足は何もいらないのである。
                               死に行く身に、冠も姓も無用のものだ。
                              「——陛下、わたくしはこの際、言上したき儀がございます。遺言と思し召され、お聞き頂けますでしょうか」
                              「——かまわぬぞ、申してみよ」
                              「この国の将来が案じられてなりませぬ」
                               鎌足は、残った体力のすべてをふりしぼって、言葉を出していた。
                              「唐のことか」
                               帝は、あらためてそれを言われるのは、不快だった。だが、鎌足が遺言だと言うので、それ以上文句はつけなかった。
                              「はい」
                              「何をせよ、と申すのだ」
                              「おわかりと存じます」
                              「新羅と仲よくせい、と申すか」
                              「左様でございます」
                              「しておるではないか」
                               帝は言った。
                              「それは違う」
                               鎌足は言った。
                               新羅が頭を下げてきた。それを受け入れたことを、帝は友好関係と思っている。だが、新羅は日本の出方を探るために、様子を見ているに過ぎない。
                               それを友好ととらえているのは、帝の目が曇っているのである。
                              「この国の行く末のためには、新羅と真の友好を結ぶしかありませぬ」
                              「今のままではいかぬ、と申すのか」
                              「はい、恐れながら」
                              「では、どうせよと申す」
                              「どうか、皇太弟様を新羅へ派遣なされませ」
                              「——」
                              「この儀、何卒、お聞き届け下さいませ。さもなくば、わたくしは死んでも死に切れないのでございます」
                               帝は黙って、病床の鎌足を見つめていた。
                               不快げな表情が、その顔に浮かんでいる。
                              「この儀、いかがでございましょうや」
                              「——ならぬ」
                               帝は言った。
                               鎌足は絶望的な目で、帝を見た。
                               そして目を閉じた。
                               そのまま、鎌足は一言も発することなく、三日後に五十六年の生涯を終えた。
                               さすがに帝もこれを悲しみ、廃朝九日間に及んだ。
                              轻松学日语,快乐背单词(免费在线日语单词学习)---点击进入
                              顶一下
                              (0)
                              0%
                              踩一下
                              (0)
                              0%

                              ------分隔线---------- ------------------
                              [查看全部]  相关评论
                              北京PK拾怎么样_香港六合彩怎么玩-湖北快3是真是假 知网| 粮食安全白皮书| 巴黎烟云| 昨日青空| 那小子真帅| 粮食安全白皮书| 德鲁大叔| 吴磊| 百度地图| 陈明忠病危|