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                              日本史の叛逆者138

                              时间: 2019-05-24    进入日语论坛
                              核心提示: 九州|大宰府《だざいふ》。この地を守る軍団の司令官として、栗隈王《くりくまおう》は赴任してきていた。もう三年になる。都
                              (单词翻译:双击或拖选)
                               九州|大宰府《だざいふ》。この地を守る軍団の司令官として、栗隈王《くりくまおう》は赴任してきていた。もう三年になる。都も三年離れてしまうと恋しくなくなるものかと、栗隈王は時々考えていた。
                               ここは日本の国を守り、そして外国との付き合いを保つための最も重要な要の地である。
                               外国の軍隊が来る時も、使節が来る時も、必ずこの大宰府を経由して都に向かう。
                               ここは、日本という国の第一防衛線であり、外交の最前線でもある。その重要な任務を、栗隈王は任されていたのである。
                               ただ、栗隈王は今の帝に対しては、あまりいい感情を持っていなかった。いや、もっと正確に言えば、反感すら持っていた。
                               労役に次ぐ労役、重税、戸籍の設定による徹底的な搾取。これだけのことでも民の怨嗟を招くのに十分であるのに、帝はなおかつ、新都の造成や役所の組織替えのために無駄な費用を使っていた。
                               さらに、栗隈王を絶望的な気分に追い込んだのは、中央政界から大海人皇子が追放されたということを聞き及んだ時である。
                              「まったく世も末じゃな」
                               と、栗隈王は部下でもっとも信頼している武智麻呂《たけちのまろ》に言った。
                               武智麻呂は、けげんな顔をして主人を見た。
                              「いやさ、大海人皇子のことよ」
                               栗隈王は、大宰府の政庁にほど近い屋敷にいた。この屋敷の高殿からは、周辺の山並みがよく見える。
                               大宰府政庁といえば、もともとは海辺に建っていた。高殿に登れば、いつでも海を見ることができた。ところが、唐との対立が深まった結果、海辺では攻撃されやすいということになり、大宰府はこんな内陸の地にまで引っ込んでしまったのである。
                               それも栗隈王には不満であった。
                               いざという時、艦隊の動きを見たり、自らも艦隊を引き連れ出撃する時も、やはり大宰府は海辺にあったほうが便利である。
                               しかし、今の帝はこの国の首都ですら、海辺にあるのは危険だからと言って、難波《なにわ》から大津にまで引き籠もらせてしまった。一事が万事、この調子なのである。
                              (唐の強大な力を考えれば、止むを得ぬことかもしれぬ。だが、もう少し他に手はないものか)
                               その時、栗隈王の部屋に血相を変えて飛び込んできた者があった。
                              「何事じゃ。御前で無礼であるぞ」
                               武智麻呂が咎めた。
                               入ってきた男は、真っ青になり平伏し、
                              「申し訳ございません。火急なお知らせでまいりました」
                              「何だ、火急の知らせとは」
                               栗隈王が振り返った。
                              「はっ。ただいま、壱岐《いき》に唐のものと思われる軍船《いくさぶね》が姿を現わしたという知らせでございます」
                              「何?」
                               栗隈王は蒼白となった。
                              (いよいよ唐が攻めて来たか)
                              「それで、敵の船の数は?」
                              「それが、おびただしく……」
                               と、男は頭を下げ、
                              「大小取り混ぜて、数え切れぬほどだということでございます」
                              「数え切れぬ?」
                               その言葉を繰り返して、栗隈王は体の血の気が一気に引いていく感じすらした。
                              (間違いない。唐がとうとう攻めて来たか)
                              「いかが致しましょう」
                               武智麻呂が栗隈王に決断を促した。
                               栗隈王は混乱する考えを急いでまとめて、
                              「よいか。まず唐に本気で戦をする気があるのか、しかと確かめるのだ。よいな。必ず先に手を出してはならぬぞ」
                              「ははっ」
                               男は頭を下げた。
                              「そのこと、一刻も早く壱岐に伝えよ」
                              「ははっ」
                               男は再び平伏すると、今度は脱兎《だつと》のごとく部屋を飛び出して行った。
                               武智麻呂は栗隈王を見て、言葉を口に上らせようとするが、なかなか出てこなかった。
                               武智麻呂の喉もカラカラに乾いていた。それは栗隈王も同じだ。
                              「いよいよ、この国の滅亡の秋《とき》が来てしまったのだろうか」
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