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                              日本史の叛逆者139

                              时间: 2019-05-24    进入日语论坛
                              核心提示: 吉野にいる大海人皇子の元に、唐の軍船が近づいたという知らせが届けられたのは、夏も終わりの頃だった。 使者として来たのは
                              (单词翻译:双击或拖选)
                               吉野にいる大海人皇子の元に、唐の軍船が近づいたという知らせが届けられたのは、夏も終わりの頃だった。
                               使者として来たのは、武智麻呂である。
                               大海人はこの男とは、九州にいた頃、よく栗隈王の館で会っていた。
                              「武智麻呂か、久しいな」
                               大海人はまず、武智麻呂にそう声をかけた。
                               武智麻呂は膝をついて拝礼し、
                              「皇子様もお変りなく、何よりです」
                              「何を申すか」
                               大海人は笑って、頭を撫でた。その頭は剃髪した後、伸びほうだいに伸びていて、冠も被らず、いわば蓬髪《ほうはつ》といった趣《おもむき》であった。
                              「このわたしの頭を見よ」
                               大海人は笑って、
                              「息災どころではない。一度は死にかけたのだぞ」
                              「うかがっております」
                               武智麻呂も笑って、
                              「御無事で何より、と申し上げておきましょう」
                              「うん。そなたも堅固そうで何よりじゃ。ところで、急ぎの使者ということであったが?」
                               大海人は不審の目を向けた。
                              「はい。お人払いを願わしゅう存じます」
                               武智麻呂は言った。
                               大海人はうなずいて、
                              「では、外へ出よう」
                               と、自ら先に立って庭に出た。
                               仮住まいであるため、庭といっても外へ出れば、そのままそれが吉野山の一画なのであった。
                               桜の盛りはとうに過ぎており、今はむしろ秋の気配が漂っている。
                               その森の中に、大海人は武智麻呂を誘った。
                              「よい。そのまま話せ」
                               と、大海人は言った。
                               歩きながらである。
                               武智麻呂はうなずいて、
                              「実は、唐の軍船が数十隻、大宰府沖合に現われてございます」
                              「何と」
                               大海人は驚いて振り返った。
                              「そのような話、聞いておらぬぞ」
                              「はい。これはまだ大宰府の者のみが知ることにて、帝にもお知らせしておりません」
                               武智麻呂は意外なことを言った。
                              「帝にも?」
                               大海人は首を振って、
                              「なぜだ? この国の大事ではないか。なぜ、まず帝に知らせぬ」
                              「それが、わが主人のお考えなのでございます」
                              「栗隈王殿が、いったい何をお考えになったというのだ」
                               武智麻呂は近付いて、人目を憚《はばか》るように辺りを見た後、小声で、
                              「皇子様、このままではこの国は滅びます」
                               と、言った。
                               大海人も眉をひそめて、
                              「どういうことだ」
                              「はい」
                               武智麻呂はさらに大海人に近付いて、耳打ちするような形で言った。
                              「唐の使いは郭務※[#「りっしんべん+宗」、unicode60b0]と申す将軍にて、わが国に対して同盟を申し入れております」
                              「同盟とは、唐との同盟か」
                              「はい」
                              「ともに新羅を討とうというのだな」
                              「はい」
                               武智麻呂はうなずいた。
                               大海人は腕組みして立ち止まり、
                              「そのことを、なぜ帝にお知らせせぬ」
                              「わが主人が申しますには、もしこのことをお知らせすれば、帝はおそらく諸手を上げて、これに同意なさるのではないかと」
                              「——」
                              「おわかりでございましょう、皇子様。さすれば、この国はいずれ滅びます」
                              「遠交近攻というわけか」
                              「はい、そのとおりで」
                              「だが、帝がその話を受けると決まったわけでもあるまいに」
                              「はい。実は私はこれより、大宰府よりの正式の使者として、都を訪ねるつもりでございます」
                              「帝にお知らせするのか」
                              「はい。お知らせし、どのように処置いたすべきか、御返事をうかがってこいというのが、わが主人の命令でございます」
                              「帝より先にわしに知らせたのは、いったいどういうわけだ?」
                              「さて、そこでございます」
                               武智麻呂は、じっと大海人を見た。
                               しばらく、沈黙が二人の間を支配した。
                              「もし、帝が唐との同盟に応ぜられるならば、そなたはそのことをわたしに知らせてくれるな?」
                              「はい、お知らせいたします。それがわが主人の命にもございます」
                              「もし、帝が唐との同盟を受け入れると仰せられたら、どうするというのだ」
                               大海人は、鋭い目で武智麻呂をにらんだ。
                               武智麻呂はその場に平伏し、頭を大地に擦りつけ、
                              「何とぞ、お察しくださいますようにというのが、わが主人の口上にございます」
                               その真意は、もう大海人にはわかりすぎるほどわかっていた。
                               唐との同盟は、この国にとって亡国の道である。だとすれば、それを防ぐ手段をとる他はない。それがこの国に生まれた者としての務めだ。
                               しかし、それはとどのつまり、帝を討つということにもなるのである。
                              (それしかないのか)
                               大海人は血走った目で、辺りを見回した。
                               
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